インフラエンジニアとは?役割や年収、必要なスキルを徹底解説!

インフラエンジニアとしての将来性や収入面での悩みを抱えている人は多くいます。IT業界は技術の進歩が速いため、キャリア形成が難しいのも事実です。本記事では、インフラエンジニアの仕事内容から年収、将来性について解説します。
漠然とした不安を少なくすると、インフラエンジニアとしてのキャリアプランを明確に描けます。市場価値の高いスキルもわかるため、年収アップも可能です。インフラエンジニアとして年収を上げたい人は、ぜひご覧ください。
インフラエンジニアとはシステムの基盤を支える専門家

インフラエンジニアの役割や必要なスキルについて解説します。
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インフラエンジニアの役割
社内システムにアクセスするとき、裏ではさまざまなソフトウェアが連携して動いています。基盤となるシステムの設計やメンテナンスを行うのが、インフラエンジニアの業務です。インフラエンジニアの役割は、下記のとおりです。
- システムが正しく動くか監視する
- 安全対策を実施し情報漏洩を防ぐ
- システムの使いやすさを向上させる
- データの保管と復旧を行う
インフラエンジニアには知識だけでなく、先を見据えた計画力も求められます。
インフラエンジニアに必要なスキル
インフラエンジニアに必要なスキルは、下記のとおりです。
- システムを監視・運用する技術
- ネットワークの設計・構築
- サーバーの構築・管理
- クラウドサービスの活用
- セキュリティ対策の実行
- データのバックアップと復旧技術
- プログラミング力
- 自動化ツールの使用経験
インフラエンジニアの平均年収

インフラエンジニアの平均年収の現状や地域・企業別の年収データについて解説します。
平均年収の現状
日本国内でのインフラエンジニアの平均年収は、経験年数によって変わります。経験年数別の年収の目安は、下記のとおりです。
経験年数 | 年収の目安 |
経験3年未満 | 300~400万円 |
経験3~10年 | 400~700万円 |
経験10年以上 | 600~1,000万円 |
ただし、実際の年収は企業の規模や業界によって異なります。キャリアパスや市場の状況によって年収は違うため注意が必要です。
» IT業界の職種ごとの平均年収と年収を上げる方法について解説
地域・企業別の年収データ
インフラエンジニアの年収は、勤務地域や企業規模によって異なります。日本国内を見ると、東京都内の大手IT企業で働くエンジニアの平均年収は約800万円です。地方都市の中小IT企業では平均で約500万円です。世界的な状況を見ると、地域差が顕著にあらわれます。
シリコンバレーのインフラエンジニアの平均年収は約120万ドルです。一方、ヨーロッパでは85,000ユーロ、アジアの新興市場では40万元と、地域間で給与格差が見られます。インフラエンジニアとしてのキャリアを検討する際は、勤務地や企業規模も考慮しましょう。
インフラエンジニアの年収を左右する要因

インフラエンジニアの年収を左右する要因の経験年数と保有資格について解説します。
経験年数
インフラエンジニアの年収は、経験を積むと着実に増加します。5年程度の実務経験を重ねると、年収増加も可能です。10年以上のキャリアになるとチームの管理を任されるため、さらに高い年収を得られます。インフラエンジニアにとって経験年数は、将来のキャリアや年収を決める重要な要素です。
保有資格
保有資格も、インフラエンジニアの年収を左右します。特定の知識やスキルを備えている証拠となるため、多くの企業が保有資格を評価基準に加えています。インフラエンジニアに求められる資格は、下記のとおりです。
- Cisco社認定資格
- Microsoft Azure管理者資格
- AWS認定ソリューションアーキテクト
- CompTIA Server+
- Red Hat認定エンジニア(RHCE)
- VMware認定資格(VCP)
- CISSP
資格を取得して、キャリアアップや収入アップへつなげていきましょう。
インフラエンジニアの年収を上げる方法

インフラエンジニアの年収を上げる方法は、下記のとおりです。
- スキルアップする
- 資格を取得する
- 転職でポジションをとる
スキルアップする
インフラエンジニアの収入を増やすには、スキルアップを意識して最新の知識を学び続けましょう。スキルアップにより、難しい案件に携われるため、キャリアを構築できます。処理速度の改善技術や管理能力を高めると、さらなる強みを持てます。専門知識を身に付けてスキルアップしていき、年収増加につなげましょう。
資格を取得する

専門的な資格を取得すると、年収増加につながります。インフラエンジニアとして年収増加につながる資格は、下記のとおりです。
- CiscoのCCNAやCCNP
- Microsoft認定資格
- LPIC
- Google Cloud認定
- 仮想化技術
- ITIL認定
- CompTIA Security+
プロジェクト管理やサイバーセキュリティ分野の資格は、専門的な立場で仕事をする際に必要です。資格を取得すると、実務で必要な問題解決能力も身に付きます。自分の市場価値を高め、年収増加につなげましょう。
転職でポジションをとる
インフラエンジニアとして年収を上げるには、転職市場でのスキルの需要を理解することも大切です。専門資格の市場価値を調べ、自分のスキルと比較しましょう。比較を行うと、今後習得すべき専門資格がわかります。実績は、年収増加に直結する大切な要素です。高い技術力が評価される職場を選ぶことも大切です。
急成長中のIT企業など、インフラエンジニアの価値を理解している企業では、市場価値が高まります。業界内のエンジニアコミュニティに参加し、各企業の待遇の実態を把握するのも必要です。面接では、あなたの技術力と成果を数値で示しましょう。
管理していたサーバー台数やインフラコストの最適化実績などを整理して、面接に臨みましょう。
インフラエンジニアの将来性

インフラエンジニアの将来に関わる需要やキャリアパスについて解説します。
インフラエンジニアの需要
クラウドサービスが急速に普及しているため、インフラエンジニアの需要が高まっています。IoTやビッグデータ、AI技術の活用拡大も、インフラエンジニアの需要を押し上げている要因です。企業は安全なIT基盤を構築するため、専門的なインフラエンジニアを必要としています。
クラウドインフラの管理能力やセキュリティ対策の知識を高め、年収増加へつなげましょう。
インフラエンジニアのキャリアパス
キャリアの出発点となるエントリーレベルでは、システムの基礎的な管理業務を担当します。ユーザーサポートやシステムの監視などを通じて、インフラ運用のスキルを身に付けます。経験を積んでミッドレベルになると、専門的な技術が必要です。
ネットワークの設計や構築、運用まで、システム全体に関わる業務をミッドレベルが担当します。シニアレベルに達すると、プロジェクト管理やセキュリティ管理など、高度な判断が必要な業務を担当します。インフラエンジニアとしてのキャリアの広げ方は、下記のとおりです。
- クラウドやセキュリティなどのスペシャリスト
- チームや部門のマネージャー
- 独立したコンサルタント
- 社内の技術トレーナー
- グローバルに活躍する専門家
継続的に学習し経験を増やし、キャリアアップを重ねていきましょう。
インフラエンジニアの仕事と他職種との違い

インフラエンジニアの仕事と他職種との違いについて、下記の4点を解説します。
- システムエンジニア(SE)との違い
- ネットワークエンジニアとの違い
- クラウドエンジニアとの違い
- データベースエンジニアとの違い
システムエンジニア(SE)との違い
インフラエンジニアとシステムエンジニアの違いは、担当する業務内容にあります。システムエンジニアは、ソフトウェアを作る専門家です。会社や組織で必要なシステムを設計し、実際にプログラムを書いて開発します。インフラエンジニアは、ソフトウェアを動かすための土台を作る専門家です。
インフラエンジニアの業務内容は、下記のとおりです。
- ネットワークの設計と構築
- システムを動かすための運用管理
- クラウドサービスの設定と管理
- セキュリティ対策の実施
» システムエンジニアとは?仕事内容から必要なスキルまで解説
» システムエンジニアの年収&アップさせる方法を徹底解説!
ネットワークエンジニアとの違い

ネットワークエンジニアは、オフィス内の通信網であるLANなどの設計から構築、保守までを担います。快適にデータのやり取りができる環境を作るのが、ネットワークエンジニアの業務です。インフラエンジニアは、広い視野で全体を見渡す役割を担います。
通信網だけでなく、サーバーやストレージといった基盤全体の管理を行います。システムを常に使える状態に保ち、外部からの脅威から守るのが、インフラエンジニアの業務です。
» ネットワークエンジニアの年収アップについて詳しく解説!
クラウドエンジニアとの違い
クラウドエンジニアはAWSなどのクラウドサービスを使い、仮想システムを作り上げる専門家です。現代のシステム基盤は2つの環境で構成されています。仮想サーバーを使用するクラウド環境と、実物のサーバーを管理するオンプレミス環境です。
インフラエンジニアは、クラウドとオンプレミス、両方の環境に詳しい専門家です。クラウドとオンプレミスの環境を組み合わせる際には、インフラエンジニアの知識が求められます。
データベースエンジニアとの違い
データベースエンジニアは、企業のデータ活用の仕組みを作る専門家です。SQL言語を使って、データの保存方法を設計し、必要なときにすぐ取り出せるように工夫します。インフラエンジニアは、データベースを動かすための土台づくりを担当します。インフラエンジニアの業務内容は、下記のとおりです。
- サーバーの設置
- データを保存するストレージの設置
- バックアップの仕組み作り
- システムを動かすための環境整備
トラブルが起きたとき、データベースエンジニアはデータの取り出し方に関する課題を解決します。インフラエンジニアは、機械やネットワークの不具合を直すのが業務です。
» データサイエンティストの年収相場や年収を上げるためのポイントを解説
インフラエンジニアの年収に関するよくある質問

インフラエンジニアの年収に関するよくある質問として、下記の4点を解説します。
- インフラエンジニアの年収は他のエンジニア職と比べて高い?
- 年収を上げるために必要なスキルや資格は?
- フリーランスのインフラエンジニアの年収はどれくらい?
- 年収アップのために転職すべきタイミングは?
インフラエンジニアの年収は他のエンジニア職と比べて高い?
インフラエンジニアの年収は、IT業界の中でも比較的高水準です。システムエンジニアやネットワークエンジニアよりも高い年収を得られます。ただし、クラウド技術の専門家やデータ分析の専門家と比べると、年収はやや低めです。インフラエンジニアの年収が高水準になる理由は、下記のとおりです。
- システム全体を支えるため責任が重い
- オンラインサービスが増加している
- システム基盤の整備がより重要になっている
ただし、勤務先によっては年収に差があります。銀行や病院など、システムの安全性が重視される業界では、インフラエンジニアに高い年収が支払われます。一方、設立間もない企業や規模の小さな会社では、年収が低くなるため注意してください。
年収を上げるために必要なスキルや資格は?

現代のIT業界で求められるスキルは、クラウド技術です。クラウドとは、インターネットを通じてサービスを提供する仕組みです。インフラ構築を自動化するスキルも、年収アップにつながります。年収アップにつながる資格は、下記のとおりです。
- AWSの認定資格
- Ciscoのネットワーク資格
- Linuxの専門家認定
年収アップにつながる資格は、多くの企業で重視されるスキルです。プロジェクト管理の資格(PMP)やセキュリティの専門資格(CISSP)の取得も、年収アップにつながります。
フリーランスのインフラエンジニアの年収はどれくらい?
インフラエンジニアがフリーランスとして働く場合、収入は案件の報酬と働く日数によって変動します。月収は50~100万円以上、年収は600~1,200万円が標準的な相場です。高収入を得るには、専門スキルと自己管理能力の両方が求められます。
仕事を安定的に確保するには、フリーランス案件を扱う専門エージェントとの関係作りも大切です。フリーランスには福利厚生がないため、保険料や確定申告などを自己管理する必要があります。しかし、フリーランスは仕事を選択できる自由度が高く、報酬の高い案件に挑戦できます。
フリーランスに挑戦したい人は、専門スキルと自己管理能力を高めましょう。
年収アップのために転職すべきタイミングは?
年収アップを実現するには、年度末や新年度に転職するのをおすすめします。企業は年度末や新年度に新規プロジェクトを開始するため、採用意欲が高まります。転職を成功させるためには、技術や市場、キャリアの3つに注目しましょう。
技術面では専門資格に加えて、2~3年の実務経験があると、より良い条件で転職を行えます。市場面では、クラウド移行プロジェクトなど、企業からの需要が高いスキルを持っていると有利に働きます。キャリア面では、現職での昇給が見込めない場合に、転職を検討しましょう。
より良い転職を実現するために、転職エージェントを活用して市場価値を把握するのをおすすめします。
» 即戦力へ!未経験からIT業界への転職方法を解説
まとめ

インフラエンジニアは、システムの土台となるインフラの設計や構築、運用を担当します。セキュリティなどの技術を駆使して、安定したシステム環境を構築するのが、インフラエンジニアの業務です。年収は、経験やスキル、企業規模によって変動します。経験年数や保有資格、担当する業務の内容が、年収に関わります。
技術力の向上や資格の取得、転職市場での自身の価値を高めて、年収アップを目指しましょう。
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